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- コラム
税制改正について~改正要望から法案成立まで~
11月に行われた衆議院選挙をきっかけに「103万円の壁」とか「178万円の壁」が世間の注目を集めていますね。これらはいずれも所得税のルールに関することで、国民の所得に関係することから、個人的にもルールが変わるのかどうか気になるところです。
さて、毎年この時期になると来年の税金ルールが改正されることが新聞・TVニュースで目にする人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、税制改正の流れについて簡単に紹介させていただきます。
• 夏頃: 各省庁、経済団体、業界団体などから税制改正要望が財務省と総務省に提出。
• 秋~冬: 財務省内に設置された税制調査会で、提出された要望について議論。
• 12月中頃: 税制調査会での議論を踏まえ、与党が税制改正大綱を決定、発表。
★注目ポイント!
税制改正大綱は法案の原案となっており、具体的な内容が記載されているため、ここでの決定が翌年以降の税制改革の行方を決定するに等しいとも言えます。
• 12月下旬頃: 与党税制改正大綱の提出を受けて、内閣で閣議決定。
• 翌年1月: 政府が税制改正法案を国会に提出.
• 翌年2月~3月: 国会(衆議院、参議院)で税制改正法案が審議される予定。
• 翌年3月頃: 税制改正法案が国会で可決・成立し、法律として公布される予定。
税制改正の結果は、個人の生活や企業活動に大きな影響を及ぼします。
特に企業活動は、様々な税金の影響を受けます。法人税、消費税などの一般的な税金以外にも、特定の政策目的のために設けられた税制優遇措置なんかもあったりします。
一度税制改正について興味を持っていただき、自分達の税金のルールがどのように決定されていくのかについて情報を「ウォッチ」してみてはいかがでしょうか?