コラム

不況を乗り切る！ 成長戦略のススメ

7月5日に発表された帝国データバンクの調査結果によると、2024年上半期の倒産件数は4,887件と、2014年以降で最多を記録したとのことです。特に負債額が小規模な中小零細企業の倒産が目立ち、スモールビジネスオーナーにとっては依然として厳しい経済状況に直面しているのではないでしょうか。このような状況下で、景気に左右されずにビジネスを成長し続けるためには、一体どのような対策が必要なのでしょうか？

世界的マーケティングコンサルタントであるジェイ・エイブラハム氏は、著書「逆境を飛躍に変えるマーケティング戦略」の中で、不況時に企業が陥りやすい典型的なＮＧ行動として『これまでと同じことを“もっと”やるか、少なくするか』と述べています。

例えば次のような行動に身に覚えはないでしょうか？

①不況下のNG行動

・安易な経費削減: 人件費やマーケティング費用の削減は、短期的な効果は期待できても長期的な成長を阻害する可能性があります。特に、マーケティング費用の削減は、顧客との繋がりを失い、ブランド価値を低下させるリスクがあります。

・現状維持: 変化の激しい現代において、現状維持は衰退を意味します。競合他社が新たな挑戦をする中で、立ち止まっている企業は市場での競争力を失うでしょう。

「やってしまっているかも・・・」と思ったビジネスオーナーは次のような行動を意識してみてはどうでしょうか？

②不況をチャンスに変える行動

・顧客ニーズの変化を捉える: 不況下では顧客のニーズや購買行動が変化します。この変化をいち早く察知し、対応していくことが重要です。

・新たな市場を開拓する: 既存市場が縮小する中、新たな市場を見つけることは成長の鍵となります。競合の少ない市場への進出や、新たな顧客層へのアプローチを検討しましょう。

・デジタル技術の活用: デジタル技術は、業務効率化やコスト削減だけでなく、新たなビジネスチャンスを生み出す可能性を秘めています。AIの活用や、SNSを活用したマーケティングなどを積極的に行いましょう。

・従業員のスキルアップ: 従業員のスキルアップは、企業の競争力強化に直結します。研修制度の充実や、資格取得支援などを行い、人材育成に投資しましょう。

最後に

不況は、企業にとって大きな試練ですが、同時に成長のチャンスでもあります。現状を打破する戦略と、イノベーションによって、不況を乗り越え、力強い成長を実現しましょう。