OWNED MEDIA総合経営MAGAZINE

コラム

≪経営計画の種類について≫

前回は経営計画策定の流れについて説明させて頂きました。
今回は、経営計画書の種類についてご紹介します。

 

1. 中長期経営計画
中長期的な会社の経営方針を明文化したもので、将来の会社のあるべき姿を明確にするために作成します。
中長期計画を用いて、経営者はビジョンや想いを社員に伝え、会社が進むべき方向を示します。
一般的には、中期計画は3年から5年、長期計画は10年程度の期間で作成します。
また、経営計画書は社内だけでなく、取引先や出資者、金融機関など社外に向けて経営方針や財務の健全性をアピールする場合に活用することもできます。

 

2.単年度経営計画
中長期計画で策定した目標を達成するために、1年間でどのように経営を行っていくのかを明確にするために作成します。
単年度計画では、1ヶ月単位で売上や経費の数値計画を策定し、投資計画や融資計画を反映させることで、中長期計画よりも具体的な目標や行動計画を策定することができます。

 

3. 経営改善計画書資金繰りの悪化や収益性の低下を改善するために作成します。
具体的には経営状態の悪化への対応や、金融機関への融資相談や借入金返済のリスケジュールをお願いするために作成するケースが想定されます。
経営改善計画の目的は、企業の財務状況を改善し、持続可能な成長を実現することです。

まとめ
経営計画書は、目的に応じて計画期間やアクションプランを考えて作成する必要があります。
すべての計画書に共通することとして、計画書を作成するだけではなく、PDCAサイクルを確立し、定期的な進捗管理と計画の見直しを行っていくことが大切です。

次回は、経営計画における各フェーズの手法をご紹介します。